NASAのJET推進研究所が従業員の一部をレイオフ

NASAのJET推進研究所が従業員の一部をレイオフし、話題になっている。現地メディアの報道によると、JET推進研究所によるスタッフのレイオフはNASAの予算削減プログラムの影響を受けたもので、40名の業務委託業者と530名の従業員が対象になるという。今回のレイオフにより、JET推進研究所が行っている各種の3Dプリンティングプロジェクトに影響を与える可能性があると危惧されている。

また、レイオフの対象となった従業員を対象に仕事をオファーする民間宇宙関連企業が増加しているという報道もある。アジャイル・スペースインダストリーズは、オフィシャルX(旧Twitter)アカウントを通じ、アディティブ・マニュファクチャリング関連スペシャリストを含む複数のエンジニアリングポジションでJPLスタッフにオファーしている。

ある業界関係者は、今回のレイオフがアメリカの宇宙産業および宇宙関連アディティブ・マニュファクチャリング関連産業におけるスペシャリスト人材の流動化を加速させると指摘している。

ジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory: JPL)は、NASAの無人探査機等の研究開発及び運用に携わる研究所。アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス近郊の街パサデナにある。JPLの前身となったカリフォルニア工科大学のグッゲンハイム航空研究所のロケット研究プロジェクトが1936年に立ち上げられ、1943年11月に同研究所の責任者であったセオドア・フォン・カルマンによってJPLと名付けられた