アメリカの大型3DプリンターメーカーのVelo3Dが2023年度通年決算を発表した。同社の2023年度の売上高は7760万ドル(約116億4000万円)で、前年の8080万ドル(約121億2000万円)から若干のマイナスとなった。経常収支は1億3500万ドル(約202億5000万円)の大幅な赤字だった。
同時に発表された2023年第4四半期決算では、売上高200万ドル(約3億円)で、経常収支は5820万ドル(約87億3000万円)の赤字だった。
2023年度通年決算の結果について、Velo3Dのブラッド・クレガーCEOは、「特に2023年度第4四半期決算が通年決算の足を引っ張った形となりました。通年の結果については非常に失望しています。2023年度は、会社にとっての変革の年であり、ハイパー成長モデルを目指す我々のフォーカスは、今年以降に花開くことを確信しています」とコメントしている。
Velo3Dでは、長らくCEOを務めたベニー・ビュラー氏が2023年12月18日付けで辞任するなど、経営現場での混乱が続いている。
Velo3Dのメタル3Dプリンターは、主にロケット製造などの航空宇宙産業セクターで広く使われている。同社の顧客にはスペースX、ハネウェル、ブーム・スーパーソニック、クロマロイ、ラム・リサーチなどが含まれている。