Velo3Dがシリコンバレー銀行の経営破綻に関する声明を発表

カリフォルニア州キャンプベルに拠点を置く大型メタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、先週経営破綻したシリコンバレー銀行の経営破綻に関する声明を発表した。それによると、Velo3dはシリコンバレー銀行と取引はあったものの、預金額が400万ドル(約5億4000万円)に過ぎず、Velo3Dの経営に影響を与えることはないとしている。また、シリコンバレー銀行とクレジットライン契約を締結しているものの、現時点で利用する予定はないとしている。

シリコンバレー銀行は、カリフォルニア州サンタクララに拠点を置く銀行。多くのテクノロジー企業が集まるシリコンバレーに顧客基盤を持ち、アディティブ・マニュファクチャリング関連企業を含む多くのスタートアップ企業と取引していた。シリコンバレー地区では独占的ポジションを確保し、経営は安定しているように見えていた。しかし、先週発表した2023年度第一四半期決算で所有するすべての証券を売却すると発表、シリコンバレー銀行の株価が暴落し、同時に顧客が預金の引き出しを始め、資金繰りが払底していた。

Velo3Dのメタル3Dプリンターは、主にロケット製造などの航空宇宙産業セクターで広く使われている。同社の顧客にはスペースX、ハネウェル、ブーム・スーパーソニック、クロマロイ、ラム・リサーチなどが含まれている。