ナノ・ディメンションのスターンCEOがストラタシスの株主にビデオメッセージを配信

イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションのヨアヴ・スターンCEOが、大手3Dプリンターメーカーのストラタシスの株主へ向けてビデオメッセージを配信した。ビデオメッセージは27分12秒の長さで、動画配信サイトYouTubeにアップロードされている。

ビデオメッセージの中でスターン氏は、ストラタシスの株主がナノ・ディメンションにストラタシスの株式を一株18ドルで売却することがいかに経済合理的であるかを訴えている。

スターン氏はまた、ストラタシスの経営がポリマー素材の販売に極端に依存していることや、過去に行ったM&Aが失敗に終わったことなどを指摘し、ストラタシスの経営陣を批判している。

スターン氏は、ストラタシスのビジネスモデルは脆弱であり、売上高や利益率は2018年以降順次低下していると指摘している。

ナノ・ディメンションは、ストラタシスの株主に対し、ストラタシスの発行済み株式の全株を一株18ドルの総額11億ドル(約1485億円)で買収するとしている。一株18ドルは、ストラタシスの現在の株価に36%程度のプレミアムを上乗せた価格だとしている。

ナノ・ディメンションによる買収オファーに関して、今のところストラタシスの経営陣によるコメントなどは確認できていない。