OrbexがシリーズC投資で4640万ドルの資金調達に成功

イギリスのロケットメーカーのOrbexが、シリーズC投資で4640万ドル(約69億6000万円)の資金調達に成功した。出資したのはスコットランド・ナショナル投資銀行をリーダーとする投資シンジケート。投資にはデンマークのグリーンフューチャーファンドや、ヴェルヴェ・ベンチャーズなどのベンチャーキャピタルも参加している。投資のバリュエーションなどの詳細については明らかにされていない。

Orbexのクリス・ラーマーCEOは、「この投資ラウンドを成功裏に終わらせることが出来て嬉しく思います。ここに来るまでにOrbexはいくつもの重要な進化を遂げてきました。特に革新的技術の開発、迅速な製造能力の確保、イギリスとデンマークにおける製造拠点の強化、スコットランドでのイギリス初の宇宙空港の建設、イギリス・ヨーロッパ・アメリカからの受注等々などです」とコメントしている。

Orbexは、ドイツのハイエンドメタル3DプリンターメーカーのSLMソルーションズの3Dプリンターでロケット本体とロケットエンジンの部品を製造している。Orbexが開発中のロケット「マイクロランチャー」は高さ19メートルの二段式ロケットで、最大180キログラムの人工衛星の打ち上げが可能。

Orbex以外にも、アメリカのロケットメーカーのリラティビティ・スペースも大型3Dプリンターでロケット本体とロケットエンジンの部品を製造している。