アメリカの代替肉メーカーでNASDAQ上場のビヨンド・ミートが、従業員40人をレイオフしていたことがわかった。ビヨンド・ミートのイーサン・ブラウンCEOが社内メモで明らかにした。
ブラウンCEOは社内メモで「(レイオフの決断は)非常に難しい決断でしたが、オペレーティングコストを削減し、サステナブルな成長をサポートするために必要な戦略的プロセスでした」と説明している。
ビヨンド・ミートは、これまでに大手ハンバーガーチェーンのマクドナルドと共同で代替肉ハンバーガー「マックプラントバーガー」の製造販売などを行ってきていた。しかし、「マックプラントバーガー」の評価はいまひとつで、マクドナルドは先日、これまでに行っていた「マックプラントバーガー」のパイロットテストを終了すると発表した。ある関係者によると、イロットテストの実施店舗は最盛期に600店舗まで増加したが、一日の平均売上数が最大で70個程度と苦戦していたとしている。
投資アナリストのデビッド・トレイナー氏は、「ビヨンドミートは2019年の上場以来、ポジティブなキャッシュフローのジェネレーションに失敗し続けています。今年2022年第一四半期末時点の同社の現金保有高は5億4800万ドル(約739億8000万円)で、現在のキャッシュ流出のスピードを鑑みるに、あと10カ月程度しか持たない計算になります」と、直近のビヨンド・ミートの資金繰りを懸念している。