スリーディーシステムズがヴォリュメトリック・バイオテクノロジーズを買収

アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、テキサス州ヒューストンに拠点を置くバイオスタートアップ企業のヴォリュメトリック・バイオテクノロジーズを買収した。買収金額は4500万ドル(約51億3000万ドル)で、買収金額以外の詳細については明らかにされていない。今回の買収に伴い、スリーディーシステムズはヒューストンにワールドクラスの研究施設を新設するとしている。

ヴォリュメトリック・バイオテクノロジーズの買収について、スリーディーシステムズの社長兼CEOのジェフリー・グレイブス氏は、「(ヴォリュメトリック・バイオテクノロジーズ創業者の)ジョーダン・ミラー博士と彼のチームの合流により、我が社の医療担当チーフ・テクノロジー・オフィサーのチャック・ハル率いるチームは、ヒトの臓器のバイオプリンティング開発能力と規模を劇的に拡大することが可能になります。チームは現在、人の肺のバイオプリンティングにフォーカスしていますが、いずれ他の臓器のバイオプリンティングも可能になるでしょう」とコメントしている。

ヴォリュメトリック・バイオテクノロジーズは、2018年にライス大学のジョーダン・ミラー教授とその教え子のバグラット・グリゴリアン氏が共同で設立したバイオプリンティング企業。ヒトの臓器のバイオプリンティング・プラットフォームをはじめ、バイオプリンティング用素材などを開発している。