レニショー創業者が保有株売却を断念か

レニショー創業者で同社会長のデービッド・マクマートリー氏と副会長のジョン・ディアー氏が、保有株の売却を断念したことが明らかになった。イギリス現地メディアの報道によると、両氏は保有するレニショーの発行済み株式の53%を売却する意向を示していたものの、現時点までに「複数の関心表明」が示されただけで、具体的なオファーは出されていないという。

両氏はこれまでに株式の売却を断念し、「レニショーに引き続きコミットし、現時点で明らかな将来において、保有するレニショーの株式を売却する意向がないことを明らかにします」とコメントしている。

レニショーに近い関係者によると、両氏が保有株の売却を表明した後、レニショーの時価総額は25億ポンド(約3480億円)から18億ポンド(約2610億円)へ低下したという。

レニショー株の売却について両氏は、「高齢者となった私たちは、今でも健康を維持しながら生活しています。しかし、今後若返るということはありません。私たちはいずれも80歳代であり、私たちが今後もレニショーの筆頭株主であることが会社にとって最善なのか考えるようになりました。取締役会とも相談した結果、私たちが保有するレニショー株をより相応しい株主へ売却することがベストな選択であるという結論に達しました」とコメントしていた。