ラーンチャーがシリーズA投資で1170万ドルの資金調達に成功

アメリカのロケット製造スタートアップ企業のラーンチャーが、シリーズA投資で1170万ドル(約12億8700万円)の資金調達に成功した。バリュエーションを含む投資の詳細は明らかにされていない。ラーンチャーは、調達した資金を開発中の小型ロケット「ラーンチャー・ライト」の製造に使うとしている。

ラーンチャーは2017年設立。ドイツのメタル3DプリンターメーカーのEOSの子会社AMCMが開発したM4K3Dプリンターで、4100mmノズルサイズのロケットエンジン「E-2」を製造している。E-2は、ハイパフォーマンス・コッパー合金を素材に作られ、従来型のロケットエンジンよりも高い燃焼効率が得られるとしている。

ラーンチャーはまた、3DプリンターメーカーのVelo3DとシミュレーションソフトウェアメーカーのAnsysと共同でE-2の液体酸素ターボポンプの設計も行っている。

ラーンチャーの創業者マックス・ハット氏は、現時点の予定では、ラーンチャー・ライトの打上を2024年までに行うとしている。ハット氏はまた、本社を現在のニューヨークから、カリフォルニア州ホーソーンへ移転するとしている。

マックス・ハット氏は、ライブストリーミングプラットフォームのライブストリームや、パソコン用カメラメーカーのメヴォカメラの創業者としても知られている。ラーンチャーの設立に際し、ハット氏はライブストリームをVimeoに、メヴォカメラをロジテックに、それぞれ売却している。