PTCがオンシェイプを買収

アメリカのCADソフト・PLM(製品ライフサイクル管理)ソフトメーカーのPTC(パラメトリック・テクノロジー・コーポレーション)が、SaaSCADソフト開発のオンシェイプを買収する。買収金額は4億7千万ドル(約507億円)で、来月決済される。オンシェイプの買収により、PTCはSaaSベースのCADソフト開発の領域へ参入する。買収後、オンシェイプはPTCの一事業部として引き続き事業を展開する。

オンシェイプは2012年にマサチューセッツ州ケンブリッジで設立、これまでにベンチャーキャピタルから1億5千万ドル(約162億円)の資金を調達し、全世界で5千人以上のユーザーを抱えていた。

PTCは、昨年から自社製品のビジネスモデルをサブスクリプションモデルに切り替え始めている。オンシェイプの買収は、PTCのサブスクリプションモデル移行のテストケースとして位置づけられている。

PTCは1985年設立。旧ソビエト連邦の数学者であったサミュエル・ガイスバーグ氏がアメリカに亡命して設立、世界初のパラメトリック・フィーチャー・ベースの三次元CADソフト「プロ・エンジニア」をリリースした。PTCは今日までに全世界で5万社以上の顧客を抱え、年間の売上高は13億ドル(約1404億円)に達している。