アメリカの3Dプリンターメーカーのカーボンが、グロースファンディング(事業成長用資金調達)で2億6千万ドル(約286億円)を調達した。これにより、カーボンの時価総額は24億ドル(約2640億円)に達した。調達した資金は研究開発、ソフトウェア開発、人材投資、素材開発などに使われるとしている。カーボンはまた、特にヨーロッパとアジアの市場へのリソース投入を図りたいとしている。
資金調達をリードしたのは投資銀行のマドロン・キャピタル・パートナーズとベイリー・ギフォード。投資にはベンチャーキャピタルのテマセク・アンド・アルケマ、セコイア・キャピタル、JJDC、フィデルティ・マネジメント・アンド・リサーチ、アディダス・ベンチャーズも参加したという。
今回の資金調達により、カーボンがこれまでに調達した資金の総額は6億8千万ドル(約748億円)となった。
カーボンの取締役で元デュポンCEO兼会長のエレン・クルマン氏は、「カーボンのビジネスモデルは、その技術と並んで極めて革新的です。カーボンのハイブリッドSaaSビジネスモデルは、製造業の世界に初めて登場したもので、高度の実現予測性と大きな利益を約束するものです。ゼロベースでスマートハードウェアを製造することで、インダストリー4.0の未来が約束している多くの新技術の果実を獲得することが可能になります」とコメントしている。