https://3dprint.com/185151/us-army-3d-printed-barracks/
アメリカ軍が、建設3Dプリンターでバラックを建設するプロジェクトを展開している。
ACESと名付けられたプロジェクトは、移動先の遠征地で入手可能な素材を元に3Dプリンターでバラックを建設するというもの。Bハットと名付けられたバラックは現在、イリノイ州の研究施設で試験的に建設されている。Bハットは512平方フィットの大きさで、コンクリートを素材に建設される。
軍隊は基本的に非常に機動的な組織で、遠征地で自己完結的な建設が可能な建設3Dプリンターの需要は非常に大きい。バラックのような簡易建築物を始め、居住用アパート、シェルター、バリアー、排水溝などの各種の建設需要がある。
建設3Dプリンターで各種の建築物を建設する事で、遠征地へ運ぶ建設資材を最大半分程度にまで削減する事が可能だという。また、従来型の木材を使った建設に比べ、建設作業員を最大62%削減出来るという。
アメリカ軍は近年3Dプリンターを積極的に導入している。アメリカ海軍も空母エセックス内に3Dプリンターを設置し、艦内で使われる各種のパーツなどの製造を試験的に行っている。また、アメリカ空軍も、戦闘機の交換部品の製造に3Dプリンターを活用している。