ウクライナで建設3Dプリンターで学校を建設

ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナで、建設3Dプリンターで学校を建設するプロジェクトが始まり、話題になっている。プロジェクトを開始したのはウクライナの人権保護団体のチーム4UAと、同じくウクライナのエンジニアリング企業のアーズ・ロンガ社、デンマークの建設3DプリンターメーカーのCOBODインターナショナルなどからなるジョイントベンチャー。建設3Dプリンターで学校を建設するのはウクライナ史上初となる。

チーム4UAによると、工事は来年2024年1月までに完了し、直ちに生徒の受け入れを開始するとしている。なお、建設に使われるセメントは、ウクライナ最大のセメントメーカーのセマーク社がすべて無料で提供する。

チーム4UAの創業者ジャン・クリストフ・ボニス氏は、「このプロジェクトはウクライナにとって特筆すべきものです。チャレンジと高揚の完璧な組み合わせです。1年前はクレージーなアイデアだと言われましたが、今日までに現実のものとなっています。学校だけでなく、ウクライナの建設業の未来を完全に再構築することになるでしょう」とコメントしている。

ユニセフによると、ロシアによるウクライナ侵攻により、これまでにウクライナ全土で400の学校が完全に破壊され、2600の学校が損壊する被害を受けたという。