オランダのCyBe(サイビー)建設が、南アフリカ住宅インフラファンドとMOU(了解覚書)を締結した。発表によると、両者は共同で3Dプリント住宅を建設し、主に南アフリカの低所得層に向けて供給するとしている。
南アフリカでは、ヨハネスブルクやケープタウンなどの都市圏を中心に住宅不足が深刻な社会問題となっている。南アフリカ教育科学技術省によると、現時点で南アフリカ全土で230万棟の住宅が不足しているとされる。
南アフリカ教育科学技術省のブレード・ニマンデ氏は、「建設3Dプリンティングは、南アフリカの住宅建設業界を劇的に変えることでしょう。(Cybe建設との)コラボレーションにより南アフリカの住宅不足の問題解決に取り組んでゆきます」とコメントしている。
南アフリカ住宅インフラファンドは、南アフリカを含むアフリカ大陸で3Dプリント住宅建設に出資する初の公的ファンドとなる。
CyBe建設は2013年11月設立のオランダのベンチャー企業。建設3Dプリンターの他、建設3Dプリンター用ソフトウェア、建築用素材などを製造している。Cybe建設は、これまでにサウジアラビアやUAEなどでも3Dプリント住宅を建設している。