インド陸軍が二階建ての3Dプリント住宅を建設したとして話題になっている。インド陸軍エンジニアリングサービスが建設したのは広さ71平方メートルの二階建て住宅。大型建設3Dプリンターで建設され、建設にかかった時間は12週間。インド政府が規程するゾーン3耐震基準をクリアしていて、インド陸軍の士官クラスが入居する予定だとしている。
軍隊が建設3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まっている。アメリカ軍も建設スタートアップ企業のICONと共同で、広さ5700平方フィート(約529.54平方メートル)の大きさの兵舎住宅を建設3Dプリンターで建設している。
アメリカ国防省はプレスリリースで、「このプロジェクトは、アメリカ陸軍が掲げる三つの優先事項に沿ったものです。すなわち、人、機動性、近代化です。先端技術で建物を建設することで建設コストを削減し、設計時間を縮小し、建設にかかるスピードを加速することができます。我々は、このイノベーティブな技術を活用し、兵舎住宅以外の建物の建設も進めてゆく予定です」と説明している。
ICONによると、兵舎住宅の建設にはラバクリートと呼ばれる専用の素材が使われる。また、建設コストは、従来の方式の10%から30%削減できるとしている。