ICONがレンナーと共同でホームレス用3Dプリント住宅コミュニティを建設

アメリカ・テキサス州に拠点を置く建設3Dプリンターメーカーで3Dプリント建設企業のICONが、アメリカの大手ハウスメーカーのレンナーと共同でホームレス用3Dプリント住宅コミュニティを建設する。「コミュニティ・ファースト!」と名付けられたプロジェクトは、広さ380平方フィート(約35.3平方メートル)から1040平方フィート(約96.62平方メートル)の大きさの平屋建て住宅をホームレスの人や家族に提供するというもの。

ICONのマーケティング・コミュニケーション担当副社長のブルック・ボーゲス氏は、「コミュニティ・ファースト!」は、ホームレス問題を根本から解決するためのムーブメントを加速する中核的イノベーションです。レンナーとの協働により、真に住宅を必要としている人達に住宅を供給するという我々のミッション実現へ向けて前進することができました」とコメントしている。

ICONは、これまでにテキサス州ウィンバリーに8ユニットの3Dプリント住宅コミュニティを建設するなど、主にテキサス州を基盤に3Dプリント住宅メーカーとしてのプレゼンスを拡げてきている。

アメリカでは都市部を中心に住宅不足が深刻化し、社会問題になっている。ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市では特に安価で良質な住宅が不足し、結果的にホームレス問題を悪化させる遠因となっているとされている。