映画『ファースト・マン』の制作にビッグレップの3Dプリンターが活用 https://www.universalpictures.com/movies/first-man

現在公開中の映画『ファースト・マン』の制作に、ビッグレップの3Dプリンターが活用されたとして3Dプリンターコミュニティの話題になっている。

アメリカの映画雑誌ヴァラエティによると、『ファースト・マン』のプロダクション・デザイナーのネイサン・クラウリー氏は、ビッグレップの大型3Dプリンター「ビッグレップ・ワン」を使い、ニール・アームストロング船長が乗った月着陸船モジュールや、長さ14フィートサイズのサターンV型ロケットのスケールモデルなどを製造したという。

3Dプリンターを提供したビッグレップアメリカのフランク・マランゲル氏は、「ビッグレップ・ワンのような大型3Dプリンターの利点は、なんといっても作りたいモノをスケールダウンする必要がないことです。(他の3Dプリンターのように)小型のピースを作って接着剤でつなぎ合わせる必要もありません」とコメントしている。

クラウリー氏は、実際に撮影された写真やNASAが公開している設計図を基に3Dモデルを作り、3Dプリンターで出力したという。

映画作りにおける3Dプリンターの役割についてクラウリー氏は、「モノをデザインしてすぐに出力できることはゲームチェンジングなことです。出力したモノが気に入らなければ新たに作り直せばいいのです」とコメントしている。

『ファースト・マン』は、『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督による人類初の月面着陸を描いた作品。今月末に発表される米アカデミー賞の四部門にノミネートされている。