テキサス州に拠点を置く建設3Dプリンターメーカーで3Dプリント建設企業のICONが、シリーズC投資で5600万ドル(約85億6800万円)の資金調達に成功した。出資したのはベンチャーキャピタルのノーウェスト・ベンチャーパートナーズを筆頭とする投資シンジケート。バリュエーションなどの詳細については明らかにされていない。今回の資金調達により、ICONが調達した資金の総額は5億ドル(約765億円)となった。
ノーウェスト・ベンチャーパートナーズは、今後最大7500万ドル(約114億7500万円)規模の追加の資金調達を行う可能性があるとしている。
ICONは、調達した資金を現在展開中のアリゾナ州フェニックスの3Dプリント住宅プロジェクトなどに投じるとしている。
ICONをめぐっては、先日従業員の25%にあたる114名をレイオフするというニュースが報道されるなど、「建設3Dプリンティングブーム」に陰りが見えてきているいう内容の報道が増えてきている。ICONの競合企業のマイティ・ビルディングズも身売りをしていると報じられ、ブームの終焉が現実のものとなった感があった。今回のICONによる資金調達のニュースは、建設3Dプリンティング業界に久しぶりの明るい話題を提供するものとなった。