米テキサス州に拠点を置く建設3DプリンターメーカーのICONが、メキシコ南東部の都市タバスコで低所得者用3Dプリント住宅を建設して話題になっている。
ニューヨークタイムズが報じたところによると、ICONは自社の建設3Dプリンター「ヴァルカンⅡ」を使い、広さ500平方フィート(約46.45平方メートル)の平屋建て住宅を10棟建設したという。建設された3Dプリント住宅には、早ければ来月から入居が始まるとしている。ICONは、同じタイプの住宅を最大100棟建設するとしている。
ICONによると、低所得者用3Dプリント住宅建設プロジェクトは、カナダ・バンクーバーに拠点を置くNPO法人のワールド・ハウジングと、サンフランシスコに拠点を置くNPO法人のニューストーリー、メキシコシティに拠点を置くNPO法人のエカールと共同で実施された。
ICONは、今年2021年9月に米テキサス州オースティンで4棟の3Dプリント住宅を販売するなど、建設業界でのプレゼンスを強めている。3Dプリント住宅についてICONは、「3Dプリンティング技術は、従来の住宅よりも安全でより復元力のある住宅を生み出します。従来の住宅よりも火事、洪水、台風といった自然災害に強い構造になっています」と説明している。