チャック・ハル氏が全米技術アカデミー会員に選出

SLA(光造形)3Dプリンターの特許取得者でスリーディーシステムズ創業者のチャック・ハル氏が、2025年度全米技術アカデミー会員に選出された。ハル氏は、世界各国の技術者127名と共に、アメリカで最も権威ある技術アカデミー団体の会員となった。ハル氏が「発明」したとされるSLA3Dプリンターによるアディティブ・マニュファクチャリング業界全体への功績が評価された。

ハル氏は1987年に開発した世界初のSLA3Dプリンター「SLA-1」の特許を取得し、スリーディーシステムズを設立した。スリーディーシステムズは進化と成長を続け、今日までにアメリカを代表する3Dプリンターのリーディングカンパニーとしてのポジションを獲得している。

ハル氏は、2023年にジョー・バイデン大統領から、テクノロジーとイノベーションの分野で功績を残した人に授与される科学技術系の勲章としてはアメリカでもっとも権威ある賞とされる国技術革新勲章(National Medal of Technology and Innovation)を授与されている。

全米技術アカデミー(United States National Academy of Engineering)は、1964年にアメリカ合衆国政府によって設立された非営利研究機関。NAE会員に選ばれることは工学関連では最高の栄誉とされており、生涯にわたる業績が評価された結果とされている。