アメリカ政府が中国に機密情報を漏らした3企業の輸出免許を停止

アメリカ政府が、中国に機密情報を漏らした3企業の輸出免許を停止した。輸出免許を停止されたのはラピッド・カット、クイックシルバー・マニュファクチャリング、USプロトタイプの3社。いずれも3Dプリントロケット、3Dプリント人工衛星などの防衛関連の機密情報を中国企業へ漏洩した疑いがもたれている。アメリカ商務省は、3社の輸出免許を180日間停止するとしている。

アメリカ商務省のマシュー・アクセルロッド副長官は声明の中で、「人工衛星や防衛関連設備の3Dプリンティングを中国に外注することは、アメリカの国防を脅かす行為です。中国に技術的な情報や設計図を渡すことで企業は利益を得ることができるかもしれませんが、同時に彼らはアメリカの軍事技術を守るコストも増やしているのです」と説明している。

3社はいずれも3Dプリンティング、射出成型、CNCマシニング、ダイキャスティングなどを行う産業サービスビューロー。アメリカ国内のユーザーから受注した仕事の一部を、中国の企業に外注していたと見られる。

今回のアメリカ政府の措置に対し、ワシントンにある中国大使館は「(3企業に対する輸出許可の停止は)中国に対する経済的ないじめである」と非難している。