次世代の3Dプリンティング用ファイルフォーマットを開発している3MFコンソーシアムが、オープンソースソフトウェア開発のLinux財団に加盟した。加盟に伴い、3MFコンソーシアムのメンバーであるHPのルイス・バルデズ氏がエグゼクティブディレクターに就任した。旧エグゼクティブディレクターのマイクロソフトのエイドリアン・ラニン氏は戦略アドバイザーのポジションに留まる。
Linux財団は、オープンソースソフトウェアのLinuxの開発と普及を促す団体。3MFコンソーシアムの加入から、3Dプリンティング用ファイルフォーマットの開発をLinuxベースで行うものと見られる。
ルイス・バルデズ氏は、「3MFコンソーシアムは、これまでに3Dプリンティング用ファイルフォーマットのオープンスタンダードを開発してきました。Linux財団への加入により、開発フェーズを次の次元に引き上げます」とコメントしている。
3MFコンソーシアムは、2015年にマイクロソフトが立ち上げた業界団体。これまで一般的だったSTLフォーマットを超える新たな3Dプリンティング用ファイルフォーマットを開発している。3MFコンソーシアムのファイルフォーマットで開発されたデータは、メンバーの合意のもとにロイヤルティーフリーでオープン化することができる。
3MFコンソーシアムには発起社のマイクロソフトのほか、大手CADソフトウェアメーカーのオートデスク、大手サービスビューローのシェイプウェイズ、HP、ダッソーシステムズ、ドイツのハイエンド3DプリンターメーカーのSLMソルーションズなどが加入している。