産業用3Dプリンティングサービスビューローのハブズが、「3Dプリンティング・トレンドレポート2023」をリリースした。今年2023年2月にハブズのユーザー1000社を対象に行われた調査の結果がまとめられた。同レポートは、2022年の全世界の3Dプリンティング市場規模を170億ドル(約2兆3800億円)程度と推定しており、今年2023年はさらに17%程度成長すると見込んでいる。
調査対象となった1000社のうち、71%が2022年に3Dプリンターで製造したパーツの点数が前年より増加したと応えており、8%が前年より減少したと答えている。
利用された3Dプリンターの種類では、FDM方式の3Dプリンターが全体の56%を占め、最大のシェアを獲得した。
今後3Dプリンターの利用が進むと予想される産業セクターとして、飲食業、ファッション業界、自動車、ヘルスケア、航空宇宙などが挙げられた。
ハブズは2013年設立。設立当初は一般の3Dプリンター所有者をインターネットでネットワークし、3Dプリント希望者とオンラインでマッチングする仕組を提供していた。同社はこれまでに個人の3Dプリンター所有者をネットワークから排除し、法人パートナーとパートナーシップを構築するビジネスモデルへ転換している。同社は2021年1月にアメリカの産業用サービスビューロー大手のプロトラブズに買収された。