スカルプティオが2020年度版「ステート・オブ・3Dプリンティング」レポートを公開

フランスの大手3Dプリンティングサービスビューローのスカルプティオが、2020年度版「ステート・オブ・3Dプリンティング」レポートを発表した。今年で6年目となる年次レポートはスカルプティオのユーザーを対象にしたもので、今年度のレポートは世界的な3Dプリンティングの普及を裏付ける結果を示した。

調査対象となったユーザーの80%が二年以上3Dプリンターを利用していると答えており、50%が完成品パーツの製造に3Dプリンターを利用していると答えている。また、研究開発に3Dプリンターを利用していると答えたユーザーも全体の42%に達した。

3Dプリンターを利用する理由は、「複雑な形状の部品が作れる」(66%)、「複製品が作れる」(45%)、「製造時間の削減」(43%)、「製造コストの削減」(37%)と続いた。

3Dプリンターが抱える課題としては、「より高い信頼性」(62%)、「新たな素材」(56%)、「より高い品質」(51%)などが挙げられた。

3Dプリンターの種類ではFDM方式の3Dプリンターが最も多く、SLS3Dプリンター、マルチジェット・フュージョン3Dプリンターなどは3Dプリンティングサービスビューローで使われるケースが多いことがわかった。

スカルプティオの創業者でCEOのクレメント・モーロー氏は、「我々は、この6年間で3Dプリンティング技術の進化をしっかりと目撃してきました。企業はアディティブ・マニュファクチャリングの可能性に気づいており、3Dプリンティングへの投資を拡大しています。将来におけるよりプロフェッショナルな活用が進むことになるでしょう」とコメントしている。