3Dプリントフットウェアの市場規模が、2025年に42億ドル(約4452億円)規模へ成長すると予想するレポートが発表された。
アメリカの市場調査会社スマートテック・アナリシスが発表した「3Dプリントフットウェア2020-2030:フットウェア産業における3Dプリンティングのマーケットポテンシャル」と題されたレポートは、フットウェア産業における3Dプリンターの活用範囲が、当初のプロトタイピングやデザインニングから実際のフットウェアの製造へと軸足を移し、2025年までに同規模へ成長すると予想している。
フットウェア産業では、靴の製造に布などの材料が多く使われるため、これまでの3Dプリンターでは製品製造に十分な活用がなされていなかった。一方、最近は光重合性樹脂などを使ってフットウェアを製造する機運が高まってきており、同レポートは今後それがさらに拡大するとしている。
3Dプリンターでフットウェアを製造する機運は実際に世界的に高まってきている。これまでにアディダス、ナイキ、リーボック、ニューバランス、アンダーアーマーなどの企業が3Dプリンターでフットウェアを製造し、販売している。また、カーボン、ヴォクセルジェット、HP、フォームラブズ、ストラタシス、スリーディーシステムズ、EOS、プロッドウェイズ、ジャーマンレップラップなどの3Dプリンターメーカーも、フットウェアの領域に進出、事業を展開している。