ドミニカ共和国で3Dプリント気象観測ステーションの設置開始

ドミニカ共和国で3Dプリント気象観測ステーションの設置が開始され、現地で話題になっている。現地メディアの報道によると、ドミニカ共和国気象庁は、国連ハリケーンセンターなどと共同で、3Dプリンターで製造された気象観測ステーションを国内の主要観測地への設置を開始した。気象観測ステーションには、ハリケーンなどの観測を行う気象センサーなどの各種の観測機器が装備されている。

プロジェクトリーダーのグロリア・セバロス氏はプレスカンファレンスで、「我々のテクニカルチームを中心に、国内の主な観測地点への気象観測ステーションの設置が始まりました。このプロジェクトの国への貢献は大きいと考えています。低コストで気象観測が行え、特に過疎地域の住民の安全を確保するためのデータの収集を行うことが可能になります」と説明している。

プロジェクトの関係者によると、気象観測ステーションは300ドル(約4万4100円)から500ドル(約7万3500円)程度のコストで製造可能。これまでにアメリカを含む世界17ヶ国で利用実績があるとしている。

ドミニカ共和国はカリブ海のイスパニョーラ島にある国家。人口1123万人で、毎年6月から11月頃のハリケーンシーズンには大型ハリケーンが頻繁に到来し、大きな被害をもたらしている。