ビヨンド・ミートが自社製品の割引キャンペーンを実施

アメリカの代替肉メーカーでNASDAQ上場のビヨンド・ミートが、自社製品の割引キャンペーンを実施する。現在流通しているアメリカ国内のスーパーマーケットチェーンの店頭に、代替肉および代替ハンバーガー肉を詰め合わせたディスカウントパック「バリューパック」を流通させ、売上の増加を狙う。

割引キャンペーンの実施について、ビヨンド・ミートのネイサン・ブラウンCEOは、「(割引キャンペーンの実施により)消費者の感覚と我が社製品のこれまでの価格との間に存在するギャップを埋めることができるでしょう。しかし、(割引キャンペーンの実施は)あくまでも短期的なものであり、長期に及ぶものとはしていません」と説明している。

アメリカの大手銀行ウェルスファーゴによると、ビヨンド・ミートの代替ハンバーガー肉のスーパーマーケットでの店頭価格は、通常の牛ひき肉の2倍から3倍のとなっている。

アメリカでは食料品などの価格が軒並み上昇し、生活コストが高止まりで推移している。ビヨンド・ミートの割引キャンペーンが消費者にどの程度の刺激を与えられるのか、関係者が注目している。ある関係者は、仕入れ価格などの上昇やインフレ圧力により、ビヨンド・ミートも製品販売価格の値上げを余儀なくされる可能性が高いと指摘している。