ドイツ鉄道の3Dプリント部品点数が15万点に到達

ドイツ鉄道が3Dプリンターで製造した部品点数が、累計で15万点に到達したとして話題になっている。ドイツ現地メディアの報道によると、ドイツ鉄道は12種類の3Dプリンターを含むアディティブ・マニュファクチャリング技術を使い、700種類のアプリケーションをベースに鉄道用消耗部品などの製造を行っている。

ドイツ鉄道はまた、同社の従業員で3Dプリンティングプロジェクトを組織し、アディティブ・マニュファクチャリング技術の浸透を現場レベルで促しているという。

ドイツ鉄道は、鉄道用消耗部品などの各種のパーツの製造に年間12億ユーロ(約1980億円)を投じており、3Dプリンターなどのアディティブ・マニュファクチャリング技術の導入により相当分のコストを削減できるとしている。

ドイツ鉄道は2015年から3Dプリンターで鉄道車両用部品などの製造を開始している。当初はポリマー製コート吊りフックなどを製造していたが、今日では複雑な形状のギアハウジングのキャストモールドの製造なども行っているという。

ドイツ鉄道はベルリンに本社を置く、ドイツ最大の鉄道会社。1994年に旧西ドイツ国鉄と東ドイツ国鉄が合併し、民営化して誕生した。日本のJR東日本とも鉄道技術開発に関する基本合意契約を締結するなど交流が行われている。