54%のアメリカ人が「本物の肉」を想起させる代替肉ブランド名に反発

54%のアメリカ人が、「本物の肉」を想起させる代替肉ブランド名に反発していることがわかった。オンライン調査会社のYouGovが最近行った調査によると、調査対象となったアメリカ人の54%が「ステーキ」や「ベーコン」といった「本物の肉」を想起させる代替肉ブランド名に反発すると答えていたことがわかった。

また、47%が「ミルク」「チーズ」「クリーム」といった「本物の牛乳」を想起させる代替乳製品ブランド名に反発すると答えている。アメリカでは、豆乳を「ソイ・ミルク」と呼ぶことが一般化しており、豆乳ベースの派生製品も「ソイミルク・ラテ」「抹茶入りソイミルク」などの商品名で販売されている。

YouGovは、ビヨンド・ミートやインポシブル・フーズなどの代替肉メーカーは、消費者の嗜好に合わせて、法律が認めている限り、今後も「ステーキ」や「ベーコン」などを製品名・ブランド名に採用するであろうと結論している。

なお、フランス、イタリア、南アフリカでは、3Dプリント肉などに「本物の肉」を想起させる製品名やブランド名を付けることが法律で禁止されている。一方、パリの一部の飲食店などでは、代替肉を使ったメニューにあえて「本物の肉」を想起させる名前を付け、物議をかもすなどの事案も発生している。