フィンエアーが自社のA320旅客機用部品を3Dプリンターで製造

フィンランドのフラッグキャリアエアラインのフィンエアーが、自社のA320旅客機用部品を3Dプリンターで製造したとして話題になっている。フィンエアーが製造したのはブランキングパネルと呼ばれるコンパートメント用パネル用部品。ブランキングパネルは天井コンパートメントを支える取り外し可能パーツとして使われている。フィンエアーは、運行中の17機のエアバスA320型旅客機のブランキングパネルを3Dプリンターで製造するとしている。

ブランキングパネルを3Dプリンターで製造することにより、部品在庫と製造コストを削減することが可能になり、サプライチェーンのコストそのものを大きく下げることが可能になるとしている。

エアバスA320は、ヨーロッパのエアバス社が開発・製造しているシングルアイル(単通路)の双発ジェット旅客機。旅客機として世界で初めてデジタル式フライ・バイ・ワイヤ操縦システムやサイドスティックを採用し、エアバス機の新時代を切り開いたベストセラーとして知られている。1988年より運用開始し、2018年末時点までに8525機が製造されている。

フィンエアーは、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港を拠点にフィンランド国内、ヨーロッパ・アジア・北アメリカ・中東方面などへ路線を展開している。航空連合のワンワールドに加盟しており、路線網は国内線、国際線の合計で約100都市にわたる。