フロリダ州に続いてアラバマ州でも代替肉の流通と販売を禁止する法律が成立

州内の代替肉の販売と流通を禁止する法律が成立したフロリダ州に続いて、先週2024年5月7日、アラバマ州でも州内の代替肉の流通と販売を禁止する法律が成立した。同種の法律が施行されたアメリカで二番目の州となった。アラバマ州議会における審議の結果、法律成立に賛成85票、反対14票の結果となり、成立した。

アラバマ州においては今後、州内で3Dプリント肉や3Dバイオプリント培養肉などを含む「代替肉」の製造、販売、流通が禁止され、違反者には最大3ヶ月の懲役刑と500ドル(約7万7500円)の罰金が課せられる。

フロリダ州に続いてアラバマ州でも同種の法律が施行されたことにより、アメリカでは約2800万人が培養肉などの代替肉の消費ができない事態となった。

アラバマ州における同法律成立の背後には、州内で大きな影響力を持つ政治団体「フリーダムヘルス・アラバマ」の存在があったとされる。「フリーダムヘルス・アラバマ」は、培養肉などの代替肉の製造販売などに反対する一方、新型コロナウィルスのワクチン接種義務化や、マスク装着義務化に強固に反対することで知られている。「フリーダムヘルス・アラバマ」は自らのホームページで代替肉を「フランケンシュタイン・ミート」であると非難し、代替肉を禁止する法律を成立させるよう促していた。