リラティビティ・スペースが新型3Dプリントロケットエンジンの燃焼試験に成功

カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置くロケットメーカーのリラティビティ・スペースが、新型3Dプリントロケットエンジン「Aeon R」の燃焼試験に成功した。「Aeon R」は、リラティビティ・スペースの主力ロケット「Terran R」の主エンジンとして使われる。

Terran Rは、高さ270フィート(約82.3m)、直径18フィート(約5.5m)の2段式ロケットで、エンジンを含め多くの部分が3Dプリンターで作られる。1段目は、打ち上げ後に戻って着陸し、再整備後の再利用が可能。

ペイロードの軌道投入能力は地球低軌道(LEO)に最大2万3500kgまたは最大3万3500kg、静止移行軌道(GTO)に最大5500kg。使用するエンジンは1段目がAeon Rエンジン13基、2段目が「Aeon Vac」エンジン1基。

今回の試験では、Aeon Rエンジンを予定通り最大出力の70%で10秒間燃焼させた。試験後の検査で異常は見当たらないとしている。今後も試験を繰り返し、燃焼時間を延長し、出力を高めていく。

リラティビティ・スペースは、2016年にジェフ・ベゾス氏が設立したロケットメーカーのブルーオリジン出身のティム・エリス氏とジョーダン・ヌーン氏が設立したロケットメーカー。テラン1ロケットは、ロケット本体とエンジンの85%を3Dプリンターで製造している。