リラティビティ・スペースのテラン1ロケットが打ち上げ最終試験を通過

リラティビティ・スペースが開発中のテラン1ロケットが、打ち上げ最終試験を通過した。リラティビティ・スペースの本社があるカリフォルニア州ロングビーチ工場で行われたもので、これによりテラン1ロケットの打ち上げが来年2022年から開始される。

テラン1ロケットは二段式のロケットで、最大1250㎏の物体を低周回軌道へ打ち上げることが出来る。テラン1ロケットはまた、ロケット本体やロケットエンジンの主要部分の90%をスターゲート3Dプリンターで製造していることで知られている。スターゲート3Dプリンターはリラティビティ・スペースが独自に開発した大型3Dプリンターで、最大直径3.4メートル、高さ7.6メートルサイズまで造形が可能。リラティビティ・スペースによると、スターゲート3Dプリンターはテラン1ロケットをわずか60日で製造できるとしている。

テラン1ロケットは、スペースXやブルーオリジンなどの競合他社のロケットよりも100分の1の数の部品で製造できるとしている。同社は2021年内のテラン1ロケットの初打ち上げを予定していたが、新型コロナウィルスのパンデミックの影響などにより、現時点までにスケジュールに遅れが生じていた。