フランスで代替肉製品に「肉」を想起させる商品名を付けることを禁じる法案が提出

フランスで、代替肉製品に「肉」を想起させる商品名を付けることを禁じる法案が提出されて話題になっている。現地時間の今週月曜日に提出された法案は、植物由来代替肉や培養肉に「ステーキ」「スペアリブ」「ソーセージ」「ハム」「ナゲット」といった本物の肉や肉料理を想起させる名前を付けることを禁じている。仮にこの法律が施行されると、フランスはこの種の法律を施行する世界初の国となる。

フランス議会は昨年6月にも同様の法案を提出したが、法案の主旨が不明瞭であることや、議会審議のための時間が短か過ぎることなどを理由に、フランス最高裁により却下されている。

法案のドラフトは、同法案はあくまでもフランス国内で流通する代替肉が対象になるとしていて、他のEU加盟国においては適用されないとしている。

フランス農務省のマーク・フェスノー大臣は、「この法案は代替肉における消費者をミスリードから守ることを主旨としています。原料に肉が使われていないにもかかわらず肉のような名前を使うのは消費者を欺く行為です」という声明を発表している。

フランスでは、肉や魚を一切食べないビーガン人口が一定数存在しており、代替肉に対する需要が増加している。