アメリカの大手航空会社のアメリカン航空が、ブーム・スーパーソニックの超音速旅客機「オーバーチュア」を20機購入する。発表によると、アメリカン航空はブーム・スーパーソニックに返金不能の手付金を支払っており、オプションでさらに40機の購入が可能としている。
アメリカン航空のデレック・カーCFOは、「未来においては、超音速旅行は我々のお客様に対して提供できる重要なサービスのひとつとなります。ブーム・スーパーソニックが旅行客とアメリカン航空の未来をどのように形づけてくれるかに今からエキサイトしています」とコメントしている。
オーバーチュアは、乗客65名から80名を載せてマッハ1.7以上のスピードで飛行する超音速旅客機。航続距離は4250海洋マイル(約7871キロメートル)。現行で5時間半かかっているロサンゼルス・ホノルル間のフライトを3時間で飛行することができる。
ブーム・スーパーソニックは、超音速旅客機の主要部品を3Dプリンターで製造している。同社が開発中の実証機XB-1では、21点の大型部品が3Dプリンターで製造された。なおオーバーチュアは、ユナイテッド航空も2030年までに15機購入する契約を締結している。また、日本航空やヴァージングループが購入の意思を表明している。