オーストラリアの過激活動家が3Dプリント銃の設計ファイル所有で逮捕され、現地で話題になっている。現地の報道によると、逮捕されたのはニューサウスウェールズ州オレンジ在住のミッチェル・プリースト26歳で、スマートフォンに保存されていたものを家宅捜索で発見されたという。ニューサウスウェールズ州では、3Dプリント銃の設計ファイルの所有や、関連部品の3Dプリントおよび3Dプリント銃の製造が法律で禁止されている。
地元警察によると、プリーストは3Dプリント銃の製造に必要な部品を過去14カ月間に渡って海外から輸入していたという。オーストラリア国境警備隊が海外からの郵便物を捜査し、輸入の事実が発覚した。プリーストは直ちに起訴され、既に裁判が行われている。
オーストラリア連邦警察のステファン・ダミット警部は、「3Dプリンターで銃火器や関連部品を製造することについて、オーストラリア警察は厳しく監視をしています。誰かがそうした行動をとろうとした場合、我々は迅速に対応します」とコメントしている。
3Dプリント銃の設計ファイルは、違法サイトのダークウェブなどで取引され、比較的簡単に入手できるとされる。3Dプリント銃の部品の多くは一般的な3Dプリンターで製造できるため、規制が難しいとされる。