3Dプリンターでマシンガン用パーツを製造した男が逮捕

アメリカ・ウェストバージニア州で、3Dプリンターでマシンガン用パーツを製造した男が逮捕された。30歳のティモシー・ジョン・ワトソンは、所有する3Dプリンターを使い、AR-15ライフル用「ドロップイン・オートシアー」と呼ばれるパーツを製造し、反政府組織などへ販売していたとされる。

ドロップイン・オートシアーは、セミオートマチックAR-15ライフルをフルオートマチックマシンガンへ改造するためのパーツで、許可なく製造、販売することが禁じられている。現地の報道によると、ワトソンは最大で禁固10年の刑に処せられる可能性があるという。

アメリカでは先月、ジョージア州アトランタで8人が射殺され、その一週間後にはコロラド州ボーダーで10人が射殺される事件が連続して発生し、社会に衝撃を与えている。頻発する銃乱射事件を受け、アメリカ社会ではAR-15ライフルなどの軍事用銃火器の保有を禁じる銃規制の強化を求める声が高まっている。

アメリカの複数の州では、3Dプリント銃の3Dモデルの公開、所有、利用などが禁じられているが、インターネットでは引き続き3Dプリント銃の3Dモデルが公開されている。大手掲示板のRedditやQuoraなどでは、3Dプリント銃の製造方法などを共有するためのディスカッショングループが組成され、3Dモデルファイルの共有などが行われている。