カナダ・アルバータ州在住の男が3Dプリント銃の製造で逮捕されていたことがわかった。逮捕されたのはアルバータ州ピクチャーブッテ在住の53歳のダン・フォーシス。アルバータ警察緊急対応チームによると、フォーシスは自宅に3台の3Dプリンターを設置し、小型拳銃、ライフル、自動小銃用バンプストック、サイレンサーなどを製造、保持していたという。
フォーシスが製造した銃火器はすべて押収され、警察の検査機関へ送られた。検査の結果、銃火器はいずれも射撃可能で、フォーシスを起訴するための証拠として採用されたという。関係者によると、フォーシスは違法銃火器の製造、転売を目的とした銃火器の所有、登録されていない銃火器の所有などの罪により起訴される可能性が高いという。
カナダでは銃の保有と使用は合法だが、政府が定める教習を受け、試験に合格して免許を取得する必要がある。また、製造許可を持たずに銃火器を製造することは法律で禁止されている。
アルバータ州法務長官のケイシー・マデュ氏は、「(カナダにおいては)銃火器を3Dプリンターで製造することは犯罪行為です。アルバータ州の警察は、3Dプリント銃を製造する個人および組織を厳しく取り締まっています。法律が定める手続きに従って銃を入手し保持することは合法ですが、それ以外の方法で銃を入手することは禁じられています」と説明している。