テーラードフィッツがスキーブーツ用インソールを3Dプリンターで製造

スイスのスポーツウェアメーカーのテーラードフィッツが、スキーブーツ用インソールを3Dプリンターで製造しているとして話題になっている。インソールを3Dプリンターでカスタマイズ製造することで、従来のインソールで生じがちなプレッシャーポイントの発生を防ぐことが可能になるとしている。

インソール製造の工程では、専用の3Dスキャナーでユーザーの足の形状をスキャンする。スキャンされたデータはシミュレーションソフトに送られ、足の動きをシミュレーションしながら足の最適形状をマッピングする。データはその後3Dプリンターに送られ、TPUを素材にインソールが3Dプリントされる。インソールは、すべてハニカム・ラティス構造で3Dプリントされ、最適なパワー分散が実現されるとしている。

スポーツの世界で3Dプリンターを導入する機運は世界的に高まっている。プロバスケットボール選手のシューズを3Dプリンターでカスタマイズ製造するケースや、プロホッケー選手のマウスピースを3Dプリンターでカスタマイズ製造するケースなどが報道されている。また、ランニングシューズをカスタマイズする製造するケースも一般的になってきている。

テーラードフィッツは2016年にベンジャミン・シュミット、アントニア・シーラーらが設立したスタートアップ企業。スキーウェアを中心に各種のスポーツウェアを製造している。