トヨタGazooレーシング・ニュージーランドが3Dプリンターでレーシングカー用パーツを製造

トヨタGazooレーシング・ニュージーランドが、3Dプリンターでレーシングカー用パーツを製造して話題になっている。シューラー・スイス社と共同で、カストロールトヨタ・レーシングシリーズFT-60用パーツを製造している。

FT-60は2リッターのターボチャージャー付8ARFTSエンジンを搭載し、最大285馬力を出力する強力マシン。フォーミュラ3のシャーシをベースにしていて、各種のパーツに相当の強度が要求される。シューラー・スイスはポリマー系素材にカーボンファイバーを配合し、強度を確保している。

マシンのテスト走行は今年7月にイタリアで実施された。ドライバーにはフォーミュラ2とヨーロピアン・ルマン・シリーズのドライバー、アージュン・マイニ氏が選ばれ、3つの違うトラックで900キロメートルに渡ってテスト走行された。

マイニ氏は、「最初のテスト走行としては非常に良好です。新エンジンはスムースでパワフル、そしてハンドリングがとても良いです。ギアチェンジとダウンシフトもとても感じが良く、エンジンとのコンビネーションも最高です」とコメントしている。

トヨタは最近、レーシングカーの領域で3Dプリンターの利用を増やしている。 トヨタのモーターレーシングチームのトヨタ・モータースポーツも、スリーディーシステムズと共同でレーシングカー用パーツを3Dプリンターで製造している。