エンジェル鉄道の車両
イギリスの鉄道会社が3Dプリンターで鉄道車両用消耗部品を製造し、話題になっている。
イギリスのエンジェル鉄道はストラタシスの3Dプリンターを使い、座席用部品やグラブハンドルなどの消耗部品を製造している。従来の製造方法では15,000ポンド(約202万円)かかっていたコストが、3Dプリンターによる製造に切り替えたことで50%削減でき、製造時間も3週間に削減されたという。
ロンドンとバーミンガム間を運行しているチルターン鉄道も、同様に3Dプリンターを活用し、グラブハンドルなどの消耗部品を製造している。製造コストを50%削減し、従来の製造方法では2カ月半かかっていた製造時間が3週間に削減されたという。
エンジェル鉄道のデータ・パフォーマンスエンジニアのジェームス・ブラウン氏は、「近年、鉄道会社は老朽化する鉄道の消耗部品を適切なコストと短い製造時間で調達することに腐心してきました。その困難な課題を3Dプリンターが解決しつつあります」とコメントしている。
鉄道車両用消耗部品を3Dプリンターで製造する機運は世界的に高まっている。ドイツ鉄道も、3Dプリンターを使って各種の鉄道車両用部品を製造し、コスト削減と製造時間短縮を実現している。