サンフランシスコのスタートアップ企業のガントリが、3Dプリンターでテーブルランプを製造し、話題になっている。
ガントリが製造しているのは小型のテーブルランプで、いずれもシンプルなデザインで落ち着いた雰囲気を持つ製品となっている。現時点で134種類のデザインがリリースされている。価格は98ドル(約10,486円)からとなっている。
3Dプリンターでテーブルランプを製造することについて、ジョージア工科大学出身のエンジニアでガントリCTOのクリティーナ・テイラー氏は、「一つの製品を開発するには長い時間と何万ドルものコストが必要です。そして、たとえ開発したとしてもそれが売れるかどうかはまったくわかりません。そのコストは大きな障壁となり、多くのデザイナーが自分の作品を世に出せない状態になっています。3Dプリンターを使うことで、その障壁をなくすことが可能になりました」とコメントしている。
ガントリは、独自開発した3Dプリンターでテーブルランプを製造し、表面を研磨して水溶性のペンキを塗って表面をフィニッシュしている。そうしたポストプロセスを施すことで、サーフェスなどのクオリティを確保している。
3Dプリンターをパーツなどの製造に活用する機運が高まっているが、最終製品を3Dプリンターで製造するケースは珍しい。今後同様のケースが増えてくることが期待される。