ロサンゼルスに拠点を置くロケット・ラブのロケットエンジンの3Dプリント点数が100点に到達した。ロケット・ラブは、自社のロケットエンジン「ラザフォード」を3Dプリンターしている。
ロケット・ラブの創業者でCEOのピーター・ベック氏は、「ラザフォードは、小型衛星を定期的に、かつ安定的に宇宙起動に乗せるための重要な機能を提供しています。数年という短い期間で、我々の製造チームが革新的なデザインを創造し、設定したゴールを実現できたことは画期的だと思います」とコメントしている。
ラザフォードを搭載したロケット・ラブのエレクトロン・ロケットは、先月ニュージーランドにある同社の打ち上げ施設で発射実験が行った。ロケット・ラブは、同社のハンティントンビーチ工場で、今後12カ月で200点のラザフォードを製造するとしている。
ロケットやロケットエンジンの製造に3Dプリンターを活用することで、ロケットの打ち上げコストは劇的に下がっている。ある調査によると、1キログラム当たりの高度200キロメートルへの小型衛星打ち上げコストは、1万ドル(約110万円)まで下がっているという。
エレクトロン・ロケットは軽量カーボン合金ベースで作られ、エンジンのコンポーネントを含む多くの部品が3Dプリンターで製造されている。3Dプリンターを活用する事で軽量で強度の強い部品を製造出来、製造コストと時間を削減出来るとしている。