アメリカのスタートアップ3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、自社のブログでゴルフ業界の3Dプリンター活用を提唱し、話題になっている。
「次世代のゴルフクラブ」と題されたブログ記事は、3Dプリンティング技術がゴルフクラブづくりに与える影響について解説し、導入を促す内容になっている。16世紀に木材の加工から始まったゴルフクラブづくりは、今日の3Dプリンティング技術を活用することでデザインの自由度を確保し、ゴルファー一人ひとりに応じたゴルフクラブをカスタマイズして提供することが可能になるとしている。
デスクトップメタルは、特に特定のカスタマイズを必要とするゴルフプレーヤーにとって3Dプリンティング技術の活用が有効だとしている。
同ブログ記事はまた、3Dプリンターによるゴルフクラブ製造コストにも触れている。それによると、デスクトップメタルのスタジオシステムを活用することで、パウダーベッド・フュージョン方式でかかるコストのわずか6%でゴルフクラブを製造することができるとしている。デスクトップメタルでは、スタジオシステムでかかるコストを、ゴルフクラブ一本あたり73ドル(約8千円)と見積もっている。
ゴルフクラブの製造に3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まってきているが、現時点では試作品などの製造にとどまっている。ゴルフクラブの製造コストが下がることで、3Dプリンターによる本格的なゴルフクラブの製造が始まる可能性がある。