http://www.3ders.org/articles/20190118-relativity-space-gets-air-force-approval-to-launch-3d-printed-rockets-from-cape-canaveral.html
ロサンゼルスに拠点を置くロケット開発ベンチャー企業のリラティビティ・スペースが、フロリダのケープカナベラル空軍基地にロケット製造拠点を開設する。現地時間の今週木曜日に同社が発表した。
ケープカナベラル空軍基地の打ち上げ用地にロケット製造拠点を開設するのは、スペースX、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス、ブルーオリジンに続き四社目となる。リラティビティ・スペースは、ケープカナベラル空軍基地にロケット製造拠点を持つことでロケットの開発期間を最大で四年程度縮小できるとしている。
CNBCによると、リラティビティ・スペースはアメリカ空軍とリース契約を締結し、20年の契約期間延長のオプションも付与されたという。
リラティビティ・スペースは1,000万ドル(約11億円)程度の費用を投じ、インテグレーションハンガーなどの設備を用意するとしている。同社は、2020年末までに同社初の商用打ち上げを実現したいとしている。
リラティビティ・スペースは、ロケット用部品の95%を3Dプリンターで製造していることで知られている。同社のロケットは、競合他社のロケットよりも100分の1の数の部品で組み立てられているとしている。同社の3Dプリントロケットのテラン1号は60日程度で3Dプリントでき、打ち上げコストはわずか1000万ドル(約11億円)程度だとしている。
リラティビティ・スペース社は別のロケットベンチャー企業のブルーオリジンとスペースX出身のティム・エリス氏とジョーダン・ヌーン氏が2016年に共同で立ち上げた。同社に対してはベンチャーキャピタルなどがこれまでに4,500万ドル(約47億円)を出資している。