https://3dprint.com/225319/siemens-mobility-3d-printing/
シーメンスの系列企業が3Dプリンターで鉄道車両用交換部品を製造しているとして話題になっている。
シーメンス・モビリティはドイツのドルトムント・エフィングの鉄道車両整備工場にストラタシスのフォルタス450mc3Dプリンターを設置し、各種の鉄道車両用交換部品を製造している。同社によると、現在までに部品の多くを3Dプリンターで製造するようになり、部品在庫を備蓄する必要がなくなったという。
3Dプリンターを導入する前は、同社は各種の部品を鋳造などの製法で製造していた。そのため、一度の鋳造で多数の部品が製造され、大量の在庫を持つこととなった。また、部品一点の製造につき、およそ6週間の時間がかかっていた。
「これまで製造に6週間かかっていた部品が、3Dプリンターで製造することでわずか13時間で作れるようになりました。3Dプリンターの導入により、製造にかかる時間を最大で95%削減することが可能になりました」とシーメンス・モビリティのティナ・ユウフィンガー氏はコメントしている。
また、外部の業者へ部品製造を依頼する必要がなくなり、外注コストも大きく削減できたとしている。3Dプリンターの導入により、部品のサプライチェーンそのものが一変したとしている。
鉄道車両用交換部品を3Dプリンターで製造する機運は世界的に高まっている。オランダ鉄道も3Dプリンターを導入し、各種の交換部品の製造を行っている。