https://www.f35.com/media/photos-detail/f-35c-clean-wing
アメリカ軍が3DプリンターでF35戦闘機の部品を製造し、話題になっている。
部品を製造したのはメリーランド州のアメリカ海兵隊戦時兵站補給局のチーム。F35戦闘機のランディングギアに付随しているドアの部品を3Dプリンターで製造したという。
製造を担当したサム・プラット氏によると、部品は通常購入すると1点当たり7万ドル(約770万円)の費用がかかるが、3Dプリンターで製造することでコストをわずか9セント(約10円)にまで下げることができたという。なお、製造に使われたのは一般に売られているFDM方式のデスクトップ3Dプリンターで、素材はPETGが使われたという。
プラット氏は、アメリカ軍は3Dプリンターの活用拡大を目指していて、現時点で85点から90点の部品を3Dプリンターで製造することが許可されているという。また、アメリカ空軍もユタ州のヒル空軍基地に3Dプリンターを導入し、F35戦闘機の部品製造に活用するとしている。
3Dプリンターはオンデマンドで必要な数だけ部品製造ができるため、航空機などの部品製造と極めてフィットするとされる。関係者の多くは、今後軍での3Dプリンターの利用が確実に拡大すると見ている。