http://www.supplychain247.com/article/ups_sap_roll_out_plans_for_full_scale_3d_printing_manufacturing
アメリカの物流大手UPSが、ドイツのソフトメーカーのSAPと共同で法人向け3Dプリンティングサービス事業を開始する。UPSのユーザー向けに3Dプリンターを使ったオンデマンドスペアパーツ製造を行う。
3Dプリンティング技術の導入により、サプライチェーン全体の構造が変わるとした上で、「スペアパーツの倉庫が常に満杯なのは、パーツの需要が発生する前に予め備蓄しておく必要があるからです。3Dプリンターを使う事で、必要なパーツをオンデマンドで製造出来るようになります」とUPSのアラン・アムリング企業戦略担当副社長はコメントしている。
アムリング副社長によると、UPSはアメリカ国内だけで1兆8千億ドル(約203兆円)規模の備蓄資産を管理しているという。備蓄された顧客のパーツをオンデマンドで製造する事で、在庫コストを削減する事が可能になる。
パーツの品質を確保するため、両社はシカゴに試験施設を設ける予定としている。
UPSは2016年5月からSAPと共同で3Dプリンターを使ったパーツ製造受託・配送サービスを開始している。UPSはまたアメリカ国内の一部の店舗で、ストラタスの小型3Dプリンターを使ったオンデマンドプリンティングサービスを提供している。