http://spacenews.com/vector-tests-prototype-small-launch-vehicle/
アメリカのロケット製造ベンチャー企業のベクター・スペース・システムが、自社ロケットのベクターRのテスト打ち上げに成功した。
ベクター・スペース・システムは2016年にスペースX社の創業メンバーらが中心となって設立した。同社には英バージングループの民間宇宙旅行会社バージン・ギャラクティック、マクダネルダグラス、VMウェア出身者らが参加している。
同社はNASAのフライト・オポチュニティー・プログラムと共同で、ロケット用インジェクターを3Dプリンターで製造している。ロケット用インジェクターはシングルピースで製造され、ベクターRのテスト打ち上げにも利用されたという。
インジェクターを3Dプリンターで製造することでコストと製造時間を削減し、より高品質に仕上げる事が出来ると同社は説明している。
NASAのマーシャル宇宙フライトセンター3Dアディティブ・マニュファクチャリングマネージャーのジョン・プジョー氏は、今回のテスト打ち上げ成功を受け、3Dプリンターで製造するロケット用部品の数を今後増やして行くとしている。
ベクターRは高さ13メートルの小型ロケットで、最大50㎏までの小型人工衛星の打ち上げが可能。先行するライバル企業よりも低コストでの打ち上げを目指している。