クイーンズ大学ベルファストの研究チームが3Dプリント・カカオサプリメントを開発

クイーンズ大学ベルファストの研究チームが、3Dプリント・カカオサプリメントを開発したとして話題になっている。クイーンズ大学薬学部のディミトリオス・ランプロー教授率いる研究チームは、ギリシャから輸入したハチミツなどを原料に3Dプリンターでカカオサプリメントを開発した。同研究チームによると、この種のサプリメントが3Dプリンターで開発されるのは世界初だという。

カカオサプリメントは、摂取する人の体形や病状などに合わせてカスタマイズして製造される。各成分の結合にはギリシャ産のハチミツから抽出されたビタミンD3が使われている。ハチミツ由来のビタミンD3は、ヒトの免疫機能を強化することで知られているという。

研究チームのメンバーの一人のマシュー・ワイリー講師は、「このサプリメントは、特に摂食障害を持つ若年層の患者のニーズにマッチすると考えています。カカオとハチミツの甘みで栄養成分の味をカバーし、そうした患者に受け入れられる可能性を拡げることができます。さらに、両者が持つ高い抗菌性と免疫機能力向上の効果も期待できます」とコメントしている。

クイーンズ大学ベルファストは、北アイルランド・ベルファストに拠点を置く国立大学。1845年設立で、学生数2万5600人を有している。同校では、ヒラリー・クリントン元米大統領候補が理事を務めている。